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オデッセイ / THE MARTIAN を見てきた話。

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※ネタバレあり

約1ヶ月遅れで見てきました。
劇場で予告を見た時から見たかったんですけどTwitterDASH村だの公式の「#火星ひとりぼっち」だの騒がれ方が臭くて少し躊躇してました。

それはさておき、実際鑑賞したらそんなのも気にならないほどに素晴らしい作品でした。
むしろ予告で感じさせてくれた期待を遥かに超えました。
以下、サラッと感想。


あらすじはこちらより
オデッセイ (映画) - Wikipedia



正直言って自分は天文学など無知に等しく、火星なんて太陽系の惑星だろ、ぐらいの知識しかありませんでしたがこの映画を見るのにそんな知識なんて必要ありません。
火星⇔地球と交互に視点を当て、テンポはとても良くサクサクと話が進みます。

実際に火星ってどんなところなの?っていうと『酸素がなくて当然生物がいなくて乾燥していて夜は極度に寒い砂漠のようなところ』という漠然とした環境は劇中を通して伝わってきます。
ちなみに、火星のロケ地はヨルダン

それっぽく、ただただ砂漠や岸壁、地平線が広がっているのみ。
絶望感をわかりやすく表現している土地です。


ざっくり言ってしまえば
マット・デイモン演じるマーク・ワトニー(植物学者)は生き残る、地球に帰るためにあらゆる知識を活かして火星で生活
死んだと思い込んだ彼の生存が分かると同時に地球のNASAや政府、火星探査計画の同クルーたちが彼を救出するために全力を尽くす
そして無事、帰還というお話。


火星に1人取り残されたワトニーは自分の怪我の治療から火星でのジャガイモの栽培、地球との交信など生き残る為にありとあらゆることを何ヶ月もかけてすべて1人で成し遂げます。
地球でそれを見守る人たちは1人で絶体絶命の状況に追い込まれた彼の精神状態を心配しますが彼は陽気にそつなくこなします。
そんな彼でももしもの時に備えて両親への伝言を頼んだり地球に向けて火星を離脱する時なんかは涙します。
実際、火星を旅立つシーンでは見てるこちらも火星に少し寂しさを感じてしまうほどでした。
マット・デイモンの演技力にただただ関心するばかり。

そんな過酷な状況にも関わらず登場人物が誰一人として生存していると分かったワトニーの救出を諦めてはいません。
見ているこちらも悲壮感に駆られることはありませんでした。
一度は全世界に向け報道されたワトニーの死ですが生存していることがわかったため訂正し報道。
そして全世界が彼の帰りを待つようになります。
人間誰一人としてNASAをパッシングしたり、計画を邪魔立てるようなことをせず、またワトニー自身も仕方なく置いていった火星探査計画のクルーのことを恨んではいません。
また、クルーの人間もワトニーの生存がわかると通信で家族にあと1年は帰れない事を伝え、その家族もみな了承し、地球の裏を一周しまた火星に航路を向け命がけで救出しに向かいます。
そして地球ではワトニーの救出劇を生中継で報道。タイムズスクエアなどの大スクリーンの前には大勢が集まり皆で彼の帰還を祈りスクリーンを見つめます。
無事に火星探査船と合流し救出したところで大きな歓声があがります。
そして月日は流れ地球に無事に戻り、クルーの中でカップルになり地球で子供が生まれたり、みな家族の元に無事に戻ることが出来ました。

なんてハートフルな映画なんだろう


この映画の見どころの一つと言ってもいい「ジャガイモ栽培」のシーン。
建物の中とは言えワトニーは植物学者の知識を活かして火星でのジャガイモの栽培に成功して食料を増やします。
成功したものの不慮の事故によりジャガイモの栽培は不可能になってしまうのですが、それでも火星の土からジャガイモの芽が出たのを見てワトニーが「やあ」と声をかけるシーンの感動はこの作品の中でも3本指に入るシーンです。
それがまた地球に帰ってから地面から出た若葉に同じように「やあ」と声をかけるのがもう憎い演出です。
地球に帰ったワトニーは宇宙飛行士候補生たちの教師になります。
そこで火星での活躍を知っている候補生たちの英雄となったワトニーは候補生たちに
「宇宙で絶望しても問題を1つずつ解決していくんだ」と教え、物語は終わります。


ワトニーの心情を表すかのようにクルーの船長、メリッサ・ルイスの趣味である彼女のディスコミュージックの数々も必見です。

・TURN THE BEAT AROUND - VICKI SUE ROBINSON
・Hot Stuff - Donna Summer
・Rock the Boat - Hues Corporation
・Don’t Leave Me This Way - Thelma Houston
Starman - David Bowie
・Waterloo - Abba
・Love Train - The O’Jays
・ I Will Survive - Gloria Gaynor

この中でもやはり、救出計画遂行のため地球で皆が力を合わせて動くシーンで流れるデビッド・ボウイStarmanは心に刺さりました。
シーンによっては和訳の歌詞を表示してくれるのも嬉しいところでした。
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーやキングスマンなど洋楽をふんだんに使う映画にハズレは無いなあと。
表示されない部分の歌詞はわからなくても自然と感情移入してしまうもんです。


マット・デイモンを筆頭にどのキャストも素晴らしかったのですが、中でもお気に入りは火星探査計画のクルーであるマルティネス役のマイケル・ペーニャ
見る前はマット・デイモンしかキャスト情報を入れてなかったのですが見てる途中で気が付きました。
アントマンで好きになったのですが彼の演じる役柄はすごく癒され惹かれるところがありますので興味が有る方はそちらも合わせて是非。

オデッセイという邦題、見る前はどうかなと思ったのですがあながち間違いでは無いなあと。
でもやはり火星の人という意味のMARS+IANのMARTIANのほうがしっくり来ますね。


最後に
正直に申し上げてまだこの映画を見ていない方で予告を見てこの映画にスリルを求めているのでしたらそれらの先入観は捨ててください。
言ってしまえば誰一人として死人が出たりはしません。
笑いあり、感激の涙あり、希望ありの1本です。




そしてアイアンマン




good bye MARS.